コラム:コロナ禍による大学での遠隔授業対応の実際

〇オンライン授業は最先端?

新型コロナウイルスの感染対策により全国の小中学校は長い期間休校となりましたが、多くの大学ではインターネットによる遠隔授業を実施。遠隔授業というと、テレビ会議のようにリアルタイム、双方向通信をするようなイメージを持たれる方が多いと思いますが、実際には2種類の方法があります。

1つ目が、Zoom(当教室でも5月はこの方法で実施)、Microsoft TeamsやGoogle Meetといった仕組みを活用して、リアルタイムでの双方向通信で授業を実施する方法、

2つ目が、授業動画をあらかじめ準備してオンデマンドで配信する方法です(当教室でも中学校の英語クラスでは予習・復習動画を準備しました)。そして、学習管理システム(Learning Management System)の活用です。(インターネットで宿題等の管理をしていきます。当教室でもウェブで授業の進行状況の共有や宿題管理をしました。)

これらは決して最先端の技術ではなく、10年以上前からLMSによる授業管理を実施している大学はありました。しかし、そのほとんどが、一部の先生方だけでの利用であり、このような先行事例が、今回の新型コロナウイルスにより大学全体へと広がったといわれています。

〇オンライン授業、学生の評判は?

ニュース等で紹介される遠隔授業風景は圧倒的にZoomなどのリアルタイム授業であることが多いので、そのようなスタイルの授業が多くの大学生の支持を集めているかといえば、そうでもありません。

大学生からの評判はオンデマンド授業(ビデオ視聴)が一番高いという声が聞こえてきます。その理由ですが、オンデマンド動画配信は、好きな時に繰り返し授業内容を確認することができること、学生の自宅・下宿先の通信環境に与える負担が少ないなど、学生にとってメリットが多いことがあげられます。

オンライン授業は、授業の種類にもよりますが、上手に授業設計できれば、対面授業以上の学習効果があるとも言われ始め、東京大学などでは、今後も積極的に取り入れていくことをホームページ上で公表(副学長メッセージ 2020.7.15)しています。

かつては授業教材といえばプリントの配布が主でしたが、これからは、インターネットや動画の活用がもっと進んでいくことが予想されます。私たちの教育環境も時代とともに大きく進化していくことを感じています。

さわざき英会話スクール専任講師 沢崎敏文
(福井大学客員准教授・仁愛女子短大准教授)

トップをキープしている生徒に勉強のコツをインタビュー

教室に通ってきている中学生で、常に各学校のトップ20以内に入っている生徒に勉強のコツや頑張っていることについてきいています。今月はH中学校のDさんです。

Q:得意な科目は?

数学と英語と理科です。数学は小学生の時は苦手でしたが、個別指導クラスで学習のコツを教えてもらい、少しずつ取り組んでいくことで、得意科目になりました。

Q:苦手な科目は?

国語と地理です。試験前には、とにかく教科書を読むようにしています。また、地理は学校でもらう過去問も活用しています。

Q:英語の学習に力を入れていますが、そのきっかけは?

小学生のときに英語の勉強を始めました。それまではあまり自分に自信がなかったのですが、英語の勉強をとおして「自分にもできることがある」と自信を持てるようになりました。また、英検などの資格を一つ一つ取っていくのも楽しいと感じています。

Q:「暗記が苦手だ」という生徒が多いですが、何かアドバイスはありますか。

以前何かで読んだ、「夜寝る前に一度覚え、朝起きたときに再度確認する」という方法を活用しています。 かなり暗記に役立つのでおすすめです!

Q:将来の目標は?

まだ決まっていませんが、しっかり勉強をすると将来の選択の幅が広がるので、今からしっかり勉強して後悔がないようにしたいです。