全国学力テスト、この問題が解けますか?算数の割合が課題!

先日の新聞に、全国学力テスト(小学6年生と中学3年生を対象にした全国テスト)の結果が大きく掲載されて話題でした。

福井県の成績は、例年どおり上位で、全国の中でも学力が高いことが毎年話題になりますが、それでも、それぞれの分野を詳細に見ていくと、課題も多いようです。

例えば、このような問題:

小学生算数 問題(3)より

 りんごの果汁が20%ふくまれている飲み物が500mLあります。この飲み物を2人で等しくわけると、一人分は250mLになります。250mLの飲み物に含まれている果汁の割合について、次のようにまとめます。

250mLは、500mLの二分の一の量です。このとき「(ア)」

 上の(ア)にあてはまる文を、下の1から3までのなかから1つ選んで、その番号を書きましょう。

        1. 飲み物の量が二分の一になると、果汁の割合も二分の一になります。
        2. 飲み物の量が二分の一になると、果汁の割合は2倍になります。
        3. 飲み物の量が二分の一になっても、果汁の割合は変わりません。

大人の皆さんであれば簡単でしょうか?

正解はもちろん、3番の「果汁の割合は変わりません。」です。

ですが、正解の選択肢を選んだ生徒は21%しかいませんでした。「果汁の割合も二分の一(半分)になります。」を選んでしまった生徒は67%ということで、割合の考え方が理解できていないことが、このような問題でも浮き彫りになりました。

普段、当教室の個別クラスで指導を行っていて大切にしていることは、じっくりと自分で「考える」ということ。「やり方・解き方」、いわゆる「公式」に安易に頼るのではなく、じっくりと試行錯誤して、なぜその解き方になるのか、なぜその公式が導き出されるのかという点をしっかりと理解してもらうようにしています。

そうすることで、思考する力も培われ、課題解決能力も高まります。

スポーツなどが大会前に一夜漬けしたり、本を読んだだけでできるようにならないのと同様に、学習も日々のこのような継続的な取り組みの積み重ねです。

継続は力なり!

現在、夏休みですが、今年も夏期講習を利用して、多くの生徒たちが継続的な学習に取り組んでいます!ぜひご家庭でも継続的な学習環境となるようご協力よろしくお願いします。